ハミによるブレーキのメモリの違い

どうも、馬ーテンダーです。

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ウエスタンクラブでよく見る曲がった形のハミ。
このハミを使う場合に1番気を付けることについて解説しました。

普段使わないよ、という方も外乗先で出くわすこともあると思うので
ぜひ参考にしてみてください。


カーブビットを強く引いてはいけない理由

ウエスタンクラブでよく見るカーブビット。
使ったことがある人は「強く引いちゃダメだよ」「急に引っ張らないでね」などと注意されたと思います。
一般的に多く使われているハミと何が違うのか、なぜ気を付けるのかを考えてみましょう。

 

カーブビットと水勒ハミの違い

カーブビットを最もポピュラーな水勒(すいろく)ハミと比べてみました。

水勒ハミは手綱を引いたときに手綱と馬が銜えるところが一直線に並ぶように繋がっています。
カーブビットはシャンクと呼ばれる曲がった棒の先に手綱が繋がっており、てこの原理でグッと力が作用します。

さらにカーブビットにはカーブチェーン(グルメット)と呼ばれる鎖がついているのが特徴です。
手綱を引くとグルメットが馬の顎下(裏)にグーッと食い込んでいくのが下記の画像で分かると思います。

 

カーブビットはブレーキのメモリが細かい

水勒ハミは手綱を引いたときに馬の口に作用し、顎を中から下に押さえる感じになります。
カーブビットは更にグルメットが顎下(裏)から上に向かって力を伝えるので、
馬がプレッシャーにサンドイッチされるような形になります。

小さな力で大きく作用するので、より小さい力で馬をコントロールできますが
そのぶん乗り手側には細かく繊細なメモリで手を動かすことが求められるのです。

ブレーキをかけるときに動かす手の幅もずっと小さくなります。

カーブビットを使っているときに、水勒ハミで100の力を与えるくらいの幅を急に動かしてしまったら
馬からすると一気に200のプレッシャーに挟まれてしまったようなもの。
驚いて立ち上がったりしやすくなり危険です。

カーブビットを使うときはブレーキのメモリが非常に細かいことを意識して
ゆっくり優しく手を動かす
ようにしてください。



まとめ

メモリが細かいハミは優しさが大事

カーブビットは力が作用する場所も、大きさも、水勒ハミとは違います
お互い弱い力加減でコミュニケーションできるメリットがありますが
作用が強すぎて馬の反発も生まれやすい道具です。

普段ウエスタンのクラブで乗っている方はもちろんですが
外乗行った先でカーブした棒とかチェーンが付いたハミを使うときは
ブレーキのメモリがグッと細かくなる、と覚えておいてください。

自分の使っているハミはどのように作用するものなのかを意識して
水勒ハミを使うとき以上に、優しい力加減からスタートしていきましょう!

 

【YouTube紹介】

包丁とのこぎりの関係と、カーブビットと水勒ハミの関係は一緒?!
腑に落ちる例えば話で更にわかりやすい、こちらの動画もご覧ください。

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