馬のわがままシリーズ③【馬が帰りたがる編】
どうも、馬ーテンダーです。
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これまでに騎乗中の動かし方や下馬の場所について解説してきましたが
馬が早く帰りたがるのも、ルーティンが原因だったりします。
今回は下馬した後のルーティンについて解説します!
下馬後のよくあるパターン
下馬して馬場を出て、繋ぎ場に繋いで手入れして、馬房に戻ったらニンジン!!
……という、非常によくある流れ。
これを繰り返していくと
馬は「人間が降りる=ニンジン!」という認識を持つようになります。
そうなるともう、ニンジン欲しさに馬房に戻りたくて前掻きしたり
早くくれよとカリカリしたり……
だいぶ人間から意識が離れてしまいますね。
下馬してから馬房でニンジンをもらうまでの流れが1つのルーティンとして
馬に認識されている状態です。
最後まで人間に意識を向けさせるには
下馬したところで人間から意識が離れてしまうのを防ぐために
その後の流れにランダム性を持たせましょう。
・降りて繋ぎ場に向かうまでに小さく回ってから戻る
・馬場の出口で一度止めてみる
・繋ぎ場を一回通り越してから戻っていく
・一旦馬房と反対側に進んでグルッと回ってから馬房に戻る
・直接馬房には向かっていくけど途中で何度か止まる
など、細かなランダム性は色々と流れの中に組み込んでいけると思います。
すると徐々に馬の中で「下馬=ニンジン」の繋がりが分断され、
最後まで人間に意識を向けるようになります。
※馬房の入口で止まると、馬が先行しようとしたときに挟まれる等の危険性があります。
馬が勝手に入ろうとしても止められる技術がある人だけがやるようにしてください。
まとめ
下馬後の流れにもランダム性を持たせる
下馬後、馬房に帰すまでの一連の流れにもランダム性を持たせるようにしましょう。
「人間が降りても、次の動きが分からない」
「早くニンジンを貰おうと先回りして動いたら、かえって時間がかかった」
「人間の指示を聞いているのが結局のところ一番楽だし、トク」
これらを馬に覚えさせれば
最後まで人間の指示に意識を向けてくれるようになりますよ!
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