馬を知るほど忘れがちな危険性について

どうも、馬ーテンダーです。

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馬と接していく中で、どこまで馬を許していいのか
その判断基準はなんなのか、悩みますよね。

特に馬の穏やかさに触れる機会が多くなるほど
「これくらいなら大丈夫」と、感じる場面が増えてくると思います。

そこで今回は馬との接し方やスタンスについて、僕なりの見解をお伝えします。


「可愛いから許す」の問題点

馬は可愛いですよね。
それは間違いないんですが、馬を扱っていく以上一定の線引きは大切です。

特に、馬の行動をどこまで許していくかは超重要。

「自分は対応できるから、まあいいや」と許してしまうと
自分がいない場面で、他の人に危険を及ぼす馬になってしまう可能性があるからです。


悪意がなくても事故は起きうる

例えば、夏の騎乗後をイメージしてみてください。

馬から頭絡をはずしたら、革があたっていた部分に汗をかいてました。
馬もかゆいから「掻いてー」って人間にスリスリしてきます。
あぁ可愛い、いいよいいよー!

……はい。これを許すと危ないなって、僕は感じています。

 

対応できる人に対して馬がスリスリするのは、問題ないかもしれません。
しかし、これを許すことで馬が「人に甘えてスリスリするのはOK」と認識してしまったら
パッと対応できない時、事故が起きかねません。

繋ぎ場の柱と馬とのスペースが狭いところに人がいた時に
不意打ちでスリスリされたら
なんだかんだ言って馬は力が強いので、人が柱と馬に挟まれてしまう可能性もあるのです。


攻撃の意図がなくても、馬はデカい

体重3キロのチワワが遊んで!と人にぶつかってくるのと同じように
体重400キロの馬が遊んで!とぶつかってきたら、人が受ける力の差は明白ですよね。

普段乗っているのがポニーだとしても、大人が乗れるようなサイズであれば350kgくらいはあります。

繋ぎ場に繋いでいたとしても、何かでスイッチがはいってしまったら
ロープを引きちぎったり金具を壊してしまうくらいのパワーを持っています。

もし万一事故が起きてしまったら
その馬は「扱える人が限られるね」「乗馬に適さないね」などと活躍範囲が狭まります。
もちろん事故を受けた人間側もダメージを受けますし、トラウマや恐怖心が残るかもしれません。


まとめ

馬には危険な面もあることを忘れない

おそらく多くの人が、馬に踏まれたら危ないという意識は持っていると思います。

しかし馬の穏やかさに触れる機会が多くなるほど
「これくらいなら大丈夫」と、馬との距離感や行動から起こりえる危険性を忘れてしまいがちです。

けれど、馬は悪気はなくても人間を傷つけてしまう可能性のある、大きくてパワーがある生き物
馬の可愛い行動も、実は危険な事故につながりかねません。

「可愛いから許す」「これくらい大丈夫」の先にある危険性と、その馬の未来について
ぜひ、意識に留めておいてください。


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