繋ぎ場で馬を動かす方法

繋ぎ場(洗い場)で動かない馬を押さずに動かす方法とは。



どうも、馬ーテンダーです。

馬を曲げたければ腰を捻るだけ。と呟いたツイッターはこちら

必要ならそれについても記事にします。




さて、今回は繋ぎ場での

馬へのマナーについて

です。



繋ぎ場(洗い場)で馬を繋いでいる状態で、馬がどっちかに寄ってしまってスペースがない時。

皆さんはどうされますか?

肩を押して動かす?
お尻を押して動かす?



そのどちらもそもそも違って
出来るならば
触らずに動かす。って風に持っていきたいですよね。

そんな気功みたいなことが出来るようになるプロセスを書いてみます。




それではまずは上記2つを最初からやらない方がいい理由について。

・肩を押すのがダメな理由

この説明は簡単で、繋ぎ場で両方から繋がれている時には前肢から動かすことは出来ないから。

両方からって言うのは、この状態の事ですね。

繋ぎ場での馬
※舌は注目ポイントではありません


この状態では前肢を横に開いて動かすのではなく、主に先に後肢を動かして移動します。

なので、肩を押して動かそうとするのは良くないです。



では次

・お尻を押すのがダメな理由

次に多いのがこれですね。
これだと語弊があるので付け加えると

「最初からお尻を押すのがダメな理由」

お尻をグッと押して動かすことが癖になっている場合。


まずは、皆さんが繋ぎ場で使うことの出来るプレッシャーを整理してみましょう。

僕の場合だと
1、ゼッコ
2、手を上げる
3、触れる
4、軽く押す
5、強く押す(無理やり動かす)

になります。
ここではそこまで大きな個人差はないと思うので、この5つの前提で進めます。

で、お気付きの通り、強く押すのは僕からしたら最終手段です。
騎乗時に置き換えると鞭と同じフェーズにあります。
馬に鞭を使い続けると、思い馬になって鞭でしか動かなくなるのは皆さんも知っているかと思いますが、それと同じ事が起こっています。
なので、繰り返し押されたことにより馬は「強く押されて初めて動く」ように調教されていく為、毎回強く押さなければいけなくなります。




以上の点から、繋ぎ場で馬を動かす時には最初から強く押すのではなく、その前の段階を考えてプレッシャーをかけるようにしていきましょう。

そうすれば、いずれはゼッコだけでしっかりと動いてくれますし、そのうち人が前から入ってくるだけでスペースを空けてくれる馬も出てきます。



騎乗時を同じ考え方と言いましたが、
つまり

リリースも大事

なのでそこもお忘れなく。



馬とはお互いなるべくストレスフリーで過ごしたいですね。
その為には常に、微かな合図でも動いてくれるような関係性を保つ事が大事だと思います(^^)




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