内方姿勢って結構違う!

内方姿勢って言葉をきちんと認識したのはここ1〜2年の間です。


どうも、馬ーテンダーです。

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今日のテーマは

内方姿勢

内方姿勢ってよくわかんないですよね。
そんな専門用語を覚えたのは本当に最近です。
あ、これを内方姿勢と呼ぶのね!みたいな笑

基本的に専門用語を知らないので、皆さんと一緒にこれから覚えていきます!


話が少し逸れてしまいましたが、内方姿勢に戻りましょう。
何が正しいのかは人それぞれの経験と見解によって少し変わると思います。
その中でも、僕が習ってきた当時の感覚では、ブリティッシュとウエスタンでは方法が全然違いました
以前にドレッサージュ専門クラブで教えてもらった物が、先日ようやくある程度言語化出来たので書いてみます。

ドレッサージュクラブの記事はこちら↓↓


まず僕が習ってきたり聞いてきた中で使う扶助は
・ウエスタン⇨外方脚と内方手綱
・ブリティッシュ⇨内方脚と外方手綱

って習いました。

これだけ見ると、
「全く反対やないか・・・」
となる方もいるかと思います。
実際に僕も、最近ブリティッシュクラブでレッスンを受けて経験したからわかったんですが、それまでは「意味がわからない。。。」と思っていました。



それではまずは比較するとまだ歴が長めのウエスタンについて解説

ウエスタンの内方姿勢の作り方

ウエスタンは上述通り
外方脚と内方手綱で内方姿勢を作ります。

イメージとしては
外方脚でまずは前進気勢を作り出し、その勢いを対角上の内側のハミで受ける。
ハミが当たることにより馬の頭を下げていくイメージ。
ハミが当たるタイミングとしては、馬が前に出る瞬間。そこで「カツっと」当たるような壁を作っておいてそれ以上伸びきらないようにってイメージでも良いかもです。決してガツっと当てるわけではないです。あくまでも軽い感覚でカツっと。

エネルギーの流れとしてはこんなイメージ

赤:馬との接点



対してブリティッシュの内方姿勢の作り方はどうでしょうか。

ブリティッシュの内方姿勢の作り方

ブリティッシュの場合は
内方脚と外方手綱 と書きました。
でもこれだけでは足りません。

実際は
内方脚と外方手綱 に 内方手綱も加わります。
で、やり方

基本的には内方脚で前進気勢を出し、それを外方手綱(いわゆる壁)で支えるイメージ。そこでハミを受ける、つまり外側のハミでエネルギーを蓄えるのではなく、ここから内側のハミを揉み込むような使い方(これ以上の表現が出来ませんでした)をし、外方手綱へ向かったエネルギーを内側のハミへ向けて流して、内側のハミで受ける感覚でした。

ウエスタンとも比較しつつ。イメージとしてはこんな感じ

赤:馬との接点

エネルギーの流れ方だけを切り取ると、イメージはこんなんです。

ウエスタンは一直線にグッといく感じ
ブリティッシュ
左の青丸は外方手綱による壁
3Dじゃないからわかりにくいけど、一旦外方手綱の壁の部分まで持ち上げて、ズドンと内方のハミに落としていく感じ



扶助のタイミング

あとは扶助の、具体的にはハミを当てるタイミングも少し違って
ウエスタンは前に壁を作るように、馬が伸びてくるタイミングで仕掛ける。
対してブリティッシュは駈歩で馬が中に浮いているタイミングで手前側に引いてくるようにハミを当てました。

出ようとする馬を止めて後肢が向かってくるようにまとめるのか
はたまた
馬が引いたタイミングで同調して引き、上で馬をまとめ、馬が前に行くタイミングではリリースするのか
という違いがありました。

これは馬に求める動きに違いがあるからだと思うのですが
例えばブリティッシュだと馬の首の高さを保って収縮させるから、それなりに肩も持ち上げなければいけない(ウエスタンも肩は持ち上げます)。
となると、馬が駈歩の動きの中で自然に上にくるタイミングに付随して、馬が上がってこようとする力を使いながらさらに持ち上げるイメージにすると、このタイミングになるのかなと思いました。




こうして比較しながら書いていくと、結構な違いがある気がしますね。

でも、実際ウエスタン式の内方姿勢の取り方(外方脚と内方手綱)でやったとしても、外方手綱は使わないのかと言われればおそらくそうではないし(僕は時々使います)、結局馬に求める動きも同じだと思います。

ただ今回はアプローチが少し違っただけかと。


多分えらい難しくややこしい話で、ハミ受けを理解している人にしか伝わらない感覚の話だったかと思います(でもハミ受けがわからないと内方姿勢とか指示されないか)
しかも、あくまでも僕の得た感覚なので、違った感覚だったり、もしかしたら違うやり方もあるかもしれません。

でもせっかく得た感覚なので、悩んでいる方に届くと良いな。。。




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