速歩が速くなってしまって駈歩が出せない理由と対処法
どうも、馬ーテンダー仁平です。
脚と拳の使い加減について呟いた今朝のtwitterはこちら
最近座学でもレッスンでも何度も話題に出てきたので、他にも悩んでいる方は多いかと思い、ブログで文字に起こして残そうと思います。
そんな今回は
・速歩が速くなってしまって駈歩が出せない理由と対処法
タイトルがそのまま議題でした
よく見ます
よく聞きます
よく悩んでる方もいます
これを説明するには、まずは駈歩の簡単なメカニズムから紐解いていきます
駈歩とは
簡単に言うと
どの歩様よりもエネルギーを使い
どの歩様よりもスピードが出やすい
これが駈歩
今回は常歩から駈歩に行くパターンは置いておきます
こっちは馬のレベルが高いやり方です
今回は、順序立てて進める時や、ハイレベルではない馬に教える時に駈歩を出す方法です
では
まず、常歩からいく意味と速歩からいく意味
これは、常歩速歩駈歩をギアと捉えてみてください
自転車でも車でもなんてもいいです
ギアが上がる毎に最大スピードが上がるのはイメージがつくと思います。
それと同時にギアが上がる毎に、最低スピードで走るのが難しくなるのも、何となくでもイメージできるかと思います。
なので、低速ギアである常歩から、ギアを1つ飛ばして駈歩へいくのは、前進気勢を十分に馬が保っていないと難しいです。
で、今回は速歩から駈歩に移行する方法
出来れば低速の速歩から
低速の駈歩へと移行するのが一番いいですよね
高速の駈歩は出したくないし、高速の速歩もこのシチュエーションでは望ましくないから
低速の速歩で走っているとして
そこから駈歩に移行するには、今よりも更にエネルギーを必要とします。
その為、馬にエネルギーをもっと使わせる必要がある。言い換えると、もっと前進気勢を出させる必要がある。
駈歩の合図を出すって事は、そう言う事です
もっと前進気勢を出しなさい
そう言う意味合いも含まれています
駈歩の合図を出して、馬がそのスピードのまますんなり駈歩へと移行すればいいですが、
そう言うわけにはいかないこともある
速歩です
めっちゃ速い速歩になって、駈歩に一向にならなかった経験がある方もいると思います。
その理由は簡単で、
駈歩に必要だったエネルギーを速歩に使われてしまったから
簡単に言うとこれです
具体的に説明します
低速の速歩に必要なエネルギーが、例えば30だとして
同じスピードの駈歩で走るには50のエネルギーが必要とします
簡単な話、エネルギーの量を+20して50にすればいいのではないか
簡単に考えるとこれです
でもこれは人間の都合
馬からすれば駈歩なんてしたくないもの
だって疲れるから
でも、もっとエネルギーを使えって指示が出て、それに従わなければならない
でも駈歩はしたくない
・
・
・
結果、速歩を速くしてエネルギーを使います
50のエネルギーを使った速歩になります
その為、駈歩に移行する事はないです
手書きですが、簡単に図にしました
縦が歩様
横がスピード
スピードはエネルギー量と変換してもいいです
赤丸のスピードで速歩していて、駈歩の合図を出した時
馬が逃げる方向は2つ
そのまま駈歩に上がるか
今の速歩を更に速くするか
そうしなければ、赤丸のスピードで発散できるだけのエネルギーを超えて飽和するから
赤丸を風船だと考えてください
どっちの方向に爆発させるかは乗り手次第
そのまま駈歩に移行したいのであれば、スピードアップ方面へ爆発しないようにしっかりと壁を築く必要がある。
つまり、スピードが勝手に上がっていかないようにハミをしっかり当てる。
場合によってはしっかりブレーキをかけてでもスピードは抑える。
その上で、更にエネルギーを供給する(脚を入れて前進気勢を要求する
馬からすると、
スピードを上げる選択肢がなくなったにも関わらず、もっとエネルギーを使えと言われる
風船はどんどん膨らんで爆発するしかない
こうなると、もうそのスピードのまま駈歩をするしか選択肢は残っていない
それでようやく駈歩が出た時に、全てのプレッシャーを緩めます
すると、馬は駈歩を出せば解放されて楽になる
と学習するので、次からは同じ合図でも、楽に駈歩が出せるように変わっていきます
あとは、これを如何に短時間で瞬間的に馬へと伝えるか
ここの問題
ここは、経験値の高い指導者から教わるしかないです
ややこしい話ばかりでしたが、今日はここまで!
また細かい話は直接言葉でもしくは、動画でお伝えします。
じゃないと伝えきれないので笑
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