馬配戦略を知れば、やるべき事がわかる
どうも、馬ーテンダーです。
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馬に乗りに行くと「この馬に乗ってください」と指示されると思いますが
何故その馬を使うように言われたのか、考えたことはありますか?
指導者が、どうしてその馬配にしたのかを知ると
自分が何を意識すればいいのか、どんな練習をすればいいのかが分かります。
今回は馬配の仕方について、指導者視点で解説していきます!
Table of Contents
「練習したいこと」を苦手とする馬に乗せる
まず前提として、乗り手側も出来ること出来ないことは一人ひとり違うし
馬側も出来ること出来ないことは個々に違います。
僕の場合は、乗り手側に練習していってほしいことを不得手とする馬に乗ってもらいますが、
それは「練習したいこと」に集中して取り組めるからです。
具体例:軽速歩の練習をしたい
■コントロールを練習したい場合
軽速歩の「立つ座る」をしながら脚をいれたり、スピードを変えずに曲げていく練習をしたい。
そんなときは、速歩の継続が難しい馬や、勝手に曲がろうとする馬に乗ってもらいます。
■「立つ座る」を練習したい場合
自分が立つことに一生懸命な段階で、馬のコントロールまではまだ難しい。
そんなときは、人間がハミを刺激しなければ一定のスピードで走り続ける馬に乗ってもらいます。
練習したい動きをマスターした人間と、馬が補完しあってパーフェクトになる
そんなイメージです。
修正したい「癖」を使わずに済む馬に乗せる
修正していきたい癖がある人の場合は、それを使わずに済む馬に乗ってもらいます。
具体例:手綱を強く引きすぎる癖がある
手綱がゆるくても安定して走る馬や、
手綱がだるんだるん状態だとゆっくり走るけど、引っ張ると加速していく馬に乗ってもらいます。
安全第一なので、引っ張って加速したら焦ってもっと強く引くようだと馬を替えますが
指導者側の言うことを信じて手を譲ってくれれば
「手綱を引かないでいると、安定して走れるんだ」を体感してもらえるからです。
複数で乗るとき
複数人数で乗るときは更に、馬のヒエラルキーや性格等も併せて考えて馬配していきます。
馬の個性も、人の個性もバラバラなところを組み合わせて一緒に動くので
そのぶん同じ練習内容でも難易度は上がっていきますが
乗り手側もレベルアップしやすい環境を作っていくことができます。
まとめ
乗る馬の「難しいところ」が、自分の伸ばしどころ
いつもお利口な馬にばかり乗っていると
突発的なことが起きたときに対応できなくなってしまいますよね。
乗馬スキルを伸ばしていくためには、ある程度「難しいところ」がある馬にも乗る必要があるのです。
馬の難しさ=自分が今集中して伸ばしていくところ。
その馬を乗れるようになったときに、またお利口な馬に戻ってくると自分の上達具合が実感できます。
そしてまた、次のステップに進んでいくことができるのです。
次の騎乗の際は、何故この馬に乗るのかを指導者さんに聞いてから練習を始めるのもいいかもしれませんね!
【YouTube紹介】
こちらの動画では、他の具体例なども登場しているので更に納得感が高まります。
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