馬の身体をパーツに分けて考える

どうも、馬ーテンダーです。

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馬に何か働きかけるとき
馬の身体を3パーツか5パーツに分けて考えてみると
どこに何をすればいいのかわかりやすくなります。


馬の身体をパーツで意識する

基本の3パーツ

馬の身体をざっくり分けると 頭・前足・後ろ足 の3パーツ。
この3つを分けて意識できるようになると
馬に働きかけるときに、どこに何をすればいいのかがわかりやすくなります。

「馬の顔がこっちを向いている」「前足、後ろ足の動きはこんな感じ」
そうやってパーツ毎の動きを捉えることで
自分の操作がどこに、どんなふうに作用するかが明確になっていくからです。

 

具体例:リーディングで出ない馬

馬房から繋ぎ場、繋ぎ場から馬場へのリーディングで出ない馬を考えてみましょう。
手綱をいくら引いても動かないとき、ありますよね。
ところが手綱でピッと後ろ足にプレッシャーをかけてやるとスッと動いたりします。

・手綱(=前足の操作)
・脚(=当て位置によって前足と後ろ足の操作) なので
引いても動かなかったということは、この馬のやる気スイッチは後ろ足にあったということ。

馬が思うように動いてくれないときも
自分の操作によるプレッシャーが、どのパーツに作用しているかがわかれば
馬のやる気スイッチを見つけやすくなります。

 

もっと細かくすると5パーツ

基本的には3パーツで理解していれば十分。
ただし 顔・首・前足・お腹・後ろ足 の5パーツで意識できると更に繊細な操作ができるようになります。
とはいえ意識/作用のメモリが細かくなっただけで、やることは変わりません。

 

具体例:騎乗中に曲げようとしても嫌がる馬

騎乗中に左へ曲がろうと手綱で指示しても、顔を左に向けるだけで首は右に進んでいく馬がいます。
このとき、顔と首はバラバラの方向に向かっているので
同じ方向に揃えていくためには、顔と首を別個のパーツとして考えないといけません。

 

仁平的考察

僕の経験値、感覚でいうと発進は後ろ足に作用させるイメージです。

乗ってるとき、どうやっても顔は進行方向に引っ張れないから
後ろ足にプレッシャーをかけて前足を押し出すかたちで進んでますよね。

教科書的には前肢スタートって書いてありますし
基本的に馬は前輪駆動なので、収縮でも前を止めて後輪駆動に近づけていく発想なのですが
だからこそ後ろ足にプレッシャーがかかった方が前に押し出す力がグッと増す感覚があります。

だからといって、出ない馬の後ろ足を無暗に蹴るのは止めてくださいね!



まとめ

パーツで意識すると操作への理解が深まる

馬の身体のパーツ毎の動きを意識すると
自分の操作がどこに、どんなふうに作用するかが明確になっていきます。
すると馬に指示を出すとき、どこにプレッシャーをかければいいかも見えてきます

乗馬スキルが上がっていくほどインストラクターさんの指導も細かくなっていきますが
その意図についても、より早く深く理解しやすくなると思います。

ぜひ試してみてください。

 

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