馬のわがままシリーズ①【コース取り編】
どうも、馬ーテンダーです。
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前回の記事『馬がわがままになる行動リスト【概要編】』に引き続き
馬のわがままシリーズをお届けします。
今回のテーマはコース取り。
ここで解説する考え方はぜひ身に着けて欲しいです!
Table of Contents
馬が指示待ちになるコース取りとは
馬がわがままになるNGなコース取り
前回の記事で、馬はすぐに経路を覚えてしまうという話をしました。
つまり8の字なら8の字だけ、サークルならサークルだけ、というように
コース取りが決まってしまうと
あっという間に馬は自分の判断でコースを進むようになります。
段々描くサークルが小さくなってきたりしたら
それは馬がコースを覚えて「楽をしよう」と判断している証拠です。
「人に従うのが一番楽だ」と思わせる
馬は、いかに自分が楽をするかを考える動物なので
経路を覚えてしまったら、ショートカットしようとするのは仕方のないことです。
だからコース取りをする時も必ずランダムにして
「人の指示に従うのが一番楽だ」と馬が思うような状況を作っていきましょう。
8の字をするときも、一度サークルを挟んでから8の字をするなど
変化をつけると馬は人の指示に注意を払うようになります。
馬が言うことを聞いているかどうかの判断方法
馬が人の言うことを聞いているかどうかを判断するためには
常歩か速歩で柵に向かって垂直に、まっすぐ進ませていってください。
馬が何かを予測して動いていたとしたら
柵よりも手前で左右どちらかに曲がっていこうとします。
動き出したら脚も入れずにノンプレッシャー
ハミもひかないし
もちろん曲がる指示も出さない
この状態で、馬がどの時点でどちらに曲がっていくかで
馬がどんな予測を持っているのかが分かります。
馬の予測への対処法
自分が乗っている馬がどんな予測を持っているのかが分かったら
必ず、馬が曲がろうとした方向の反対に向かって動かしていきましょう。
馬が勝手に動こうとしたら、倍大変なことをさせて
「自分で判断するよりも人の指示を聞いた方が楽だ」と認識させたいからです。
このようなハードワークを繰り返すと、馬は主導権を譲るようになります。
ただし、例えば馬が左に曲がろうとしたから右に動かそうと思って
そのまま左回りでぐるっと回って柵に向かって右方向へ進路をとった……というのはNG。
馬としては「自分の予測に従って人間が動いてくれた」認識になり
逆効果になってしまいます。
ベストな状態の馬の場合
ちなみに、ベストな状態の馬が柵に向かって進んでいくと
左右に避けることなく
徐々に減速して柵のところで止まります。
※ 時々、柵に顔をぶつけてしまう子がいるので気を付けてあげてください
まとめ
馬の予測は裏切る!
馬が予測で右に行こうとしたら左に動かし
左に行こうとしたら右に動かし……というように
馬の予測はどんどん裏切っていきましょう。
そうすると馬は、人の指示を待って動くようになります。
常歩であればほとんどの方が、この状態は作っていけると思うので
ぜひトライしてみてください。
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