馬のわがままシリーズ②【馬への指示編】
どうも、馬ーテンダーです。
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馬がどんどんわがままになるルーティンワーク!
前回の記事『馬のわがままシリーズ①【コース取り編】』に続き
今回のテーマは馬への指示出し。
結構やってしまいがちなアレ、絶対NGですよ!
Table of Contents
馬への指示を分解する
前々回の記事『馬がわがままになる行動リスト【概要編】』で触れた
駈歩発進を例に、具体的に解説を進めていきます。
殆どの人が気付かないNGルーティン
場所によって違うところもありますが、駈歩発進させる時は下記のような流れで行います。
①外方脚を下げて
②馬のお尻をコントロールして手前を決めて
③駈歩発進の音声扶助をする
人の方も、これらを一連の流れとして覚えてしまっていると
馬が①の段階で駈歩発進を始めても
さほど違和感を感じずに「コントロールできたな」と考えてしまいます。
ですが、本来は3つの指示が組み合わさって初めて駈歩発進になるべきものですよね。
それが①の段階で馬が勝手に予測して動いたということは
実際には「馬をコントロールできていなかった」ということになります。
これが、9割5分の人が気付いていないNGルーティンワークです。
予測が定着した馬への対処法
「外方脚を下げる=駈歩発進」という予測が定着した馬に対しては
その繋がりを断ち切っていきましょう。
具体的には
外方脚を下げた後も、外方脚を下げる前の歩様・スピードを維持して
馬がやってることは変わらない、という状態を作ります。
そうすると馬の中に
「外方脚が下がっても駈歩にはならないんだな」という認識が生まれ
外方脚を下げた後も人間の指示を待つようになります。
馬に次の行動を予測されないように
2択でもいいので行動のバリエーションを持たせることが大事です。
自分は全ての指示を出しているか?
細かいところではあるのですが
このように人間側が出す指示を分解できていると
きちんと馬の主導権を握っていけます。
「駈歩発進=①~③が揃ったとき」は人馬共通の認識として持ちたい。
ただし、人間側が①~③を分解して捉えられていないと
馬が①で駈歩発進をしても、自分がコントロールできていると勘違いしてしまいます。
そして馬は自分が主導権を握っていると認識します。
人間側が馬をコントロール下に置いておくために
馬への指示出しは分解して、ハッキリと、行っていきましょう!
まとめ
「馬が気持ちを汲んでくれた」は絶対NG
馬の主導権を握るということは
人の指示に素直に従って動くようにするということ。
そのためにも、人間側が明確に人の意思を馬へ伝える必要があり
明確に伝えるためには
自分が今、何の指示を出しているのかをハッキリさせる必要があります。
中途半端な指示出しで、馬が予測で動いたのに
「馬が気持ちを汲んでやってくれた」と受け取ってしまうと
馬が主導権を握ることに繋がります。
そこの予測はぜひ、断ち切っていってください。
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