馬がわがままになる行動リスト【概要編】

どうも、馬ーテンダーです。

愛馬セズの調教の様子についても呟いているTwitterはこちら

 

良いルーティンと悪いルーティンの違いって?
何をすると馬が覚えるの?勝手をするの?

これは馬をきちんとコントロールするために
とても大切なポイントです。

そこで今回から何回かに分けて
馬がどんどんわがままになるルーティンワークについて解説します。

まずは今回の概要編からどうぞ!


ルーティンワークの良し悪しとは

馬に携わるうえでのルーティンワークは
「やってもいいよ」というものと
「絶対やらないでください」というものとに分かれます。

 

良いルーティン

僕もルーティンは持っていて、基本的には下記の流れで動かしていきます。

常歩 → 伸長常歩 → ベンディング(ハミ受け)の練習 → 速歩 → 収縮 → 細かいコントロール → 駈歩

ただ、馬の状態を見ながら
その日に集中的にやるポイントを決めてそれ以降の動きをやらなかったり、
一部を飛ばして先の項目に進んだりします。

あくまでもルーティンは自分の中の指標という感じです。

 

ダメなルーティン

いつも蹄跡、いつも同じ位置から入る8の字、
駈歩2周したら必ず常歩にする、この場所に来たら駈歩にする……など
ルーティンが指標を超えて「お決まり」になるのはNGです。

馬はすぐに次に何をするかを覚えてしまうので
次第に予測で動くようになり、
人間の指示から離れていく条件が揃ってしまいます。

経路を覚えさせるという点では有効かもしれませんが
「馬をコントロールできるようになる」という点から見ると逆効果です。

  

具体例:駈歩発進

場所によって色々違いはありますが、駈歩発進するときは下記のような流れになります。

①外方脚を下げて
②馬のお尻をコントロールして手前を決めて
③駈歩発進の音声合図をする

ところが、単に①~③を繰り返すだけのダメなルーティンを繰り返していると
①で外方脚を下げた時点で「駈歩発進しそうだぞ」と予想して
人間が指示を出していないのに、勝手に駈歩発進する馬が出てきます。

しかし「外方脚を下げたあと、しばらく常歩を続ける」などの変化をつけると
馬の中で①~③の流れが分断されるので
馬は次の行動の予測がつかなくなり、人間の指示を待って動くようになります。



まとめ

馬には予測をさせない

馬をきちんとコントロールするために
常に馬が人間の指示を待っている状態が理想だと、僕は思っています。

そのためには馬が予測して自分勝手に動かないように
「いつもの」「お決まりの」ルーティンワークをしないことが大切です。

次回から何回かにわけて
シチュエーション別ルーティンの解説をしていこうと思うので
ぜひ参考にしてみてください!

 

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1 Comment

  1. 馬のわがままシリーズ①【コース取り編】 | 乗馬とは心理学

    2021年9月23日 at 6:01 PM

    […] 前回の記事『馬がわがままになる行動リスト【概要編】』に引き続き馬のわがままシリーズをお届けします。 […]

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