馬に負担をかけない裏掘りのコツ【実践編】

どうも、馬ーテンダーです。

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馬装や手入れの時に欠かせない裏掘りですが
作業中に馬に嫌がられてしまったり、
自分の足や手を踏まれそうになってヒヤッとした経験はありませんか?

馬に負担をかけないだけでなく、人の安全も確保していくために
知っておいてほしいコツや注意点を細かく解説していきます!


①裏掘りの準備

1-1. スペースを確保する

まずは裏掘りするためのスペースを確保します。
前足側、後足側と順番にプレッシャーをかけて、どちらも馬が反応したら即リリース。
作業は全て、安全第一で行いましょう


1-2. 人間は馬の動線を避けて立つ

立つときは馬の動線に入らないように注意してください。
馬と平行になるように立ち、体の向きだけ馬のお尻の方を向くイメージです。



②裏掘りの手順

2-1. 馬の爪を反らすように持つ

馬の足を持つのは、馬の体に近い方の手
馬の左足を裏掘りするなら左手で、右足を裏掘りするなら右手で足を持ちます。

「馬の腱を触って足が上がったら離す」を繰り返していると、馬が自分で足を上げるようになるので、
上がってきたところで爪を反らすように持ってください
※ 別記事『裏掘りの時、馬が自分から足を上げる方法』もチェックしてみてください。

爪を反らすように持つと馬の力が入りづらくなり、人間も持ちやすくなります。

持ち上げる高さは低すぎず、高すぎず、
上記画像の「OK」の方の足の角度を参考にしてみてください。

 

また足を持つときに、自分の膝で肘を支えるのは絶対にやめましょう
これは、馬が本気で力んだら簡単に吹っ飛ばされる姿勢です。




2-2. 後足の時は位置に注意

後足を掘るときは、馬の足の位置に注意してください。
馬の足が、下記画像の「リラックス」の範囲にある時に作業をしましょう。

馬が力んだら、決して余分な力を加えないようにしてください。

馬が力を入れたら、人は力を抜いて、ただ持っているだけの状態で待ちましょう。
馬が力を抜いたら、人は力を加えて「リラックス」の範囲まで動かして大丈夫です。

後足を持つときは
爪のところだけを持つやり方と、繋(つなぎ)も抱え込むように持つやり方がありますが、
僕は繋ぎも抱え込むようにして持つやり方を採用しています。


2-3. 鉄爪とブラシで掻き出す

蹄叉側溝(ていさそっこう)と呼ばれる部分から前に向かって鉄爪で掻き出し、
ある程度とれたらブラシで
こすっていきます。

前から後ろに向かって鉄爪をかけているのをよく見るのですが
そうすると、敏感なところ(上記赤丸部分)に触れやすくなってしまいます。

前に向かって掘っていった方が、馬にとっても敏感なところに当たらないので楽だし
人間側にとっても作業も早く進むので、おススメです。


2-4. 馬の足を離す

馬の足を離すときも、自分の足が馬の動線上にないかを確認しましょう。
確認できたら手はそのままパッと離してしまってOKです。

手を添えたままゆっくり下ろしていかなくても馬は自分で下ろせますし、
添えたままの手が、馬の足と挟まれる危険性もありません。


反対側に回って、同じ手順を繰り返す

馬の足を一本またいで、反対側の足を裏掘りすることもできなくはないのですが
どうしても危険性が増してしまうので
反対側に回って同じ手順を繰り返すようにしましょう。

何かあった時に、馬の動きに素早く対応できるようにするため
「馬の体に近い方の手で、馬の足を持つ」ことを忘れずに。

鉄爪を馬の体から遠い方の手に持ち替えて、常に安全を確保しながら作業をすすめてください


【YouTube紹介】

裏掘りの様子を実践している動画はこちらです。
一連の動きとして見るとより腹落ちしますし、後足の持ち方などは特に動画でチェックしてほしいです!

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