前進気勢とは【用語を解説!】
どうも、馬ーテンダーです。
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「前進気勢(ぜんしんきせい)」という言葉を耳にする機会は多いと思うのですが
それが何を意味するのか、自信を持って説明できる人は少ないかもしれません。
何をするにも欠かせない「前進気勢」とは一体何なのか、用語の解説をしていきます!
Table of Contents
前に進みたい気持ち
前進気勢とは、漢字の表記通り「前に進みたい気持ちや勢い」のこと。
だから「前進気勢を作ってください」と言われたときは
馬が前に進んでいきたくなるようなプレッシャーをかけていきましょうということです。
一番わかりやすいのは脚やゼッコだと思いますが、鞭や拍車をつかうこともあります。
ただし、無理やり力づくで前に進めようとするのではなく
馬が自分の意思で前に行きたくなるようなシチュエーションを作るのがポイントです。
強い指示が有効とは限らない
例えば重い馬(なかなか動かない馬)に乗った場合
前に進ませようと思って強く蹴っても、拍車をぐりぐり刺しても、馬によっては全く動きません。
馬のお腹は非常に繊細にプレッシャーを感じ取ることができますが
これらの「強く蹴る」「拍車でぐりぐり刺す」という力づくでの不快な指示を乱発されても
馬が前に行こうと思わないなら動かないのです。
しかし「プレッシャーをかけて、前に動いた瞬間にリリース」という扶助の基本を
何度も何度も繰り返していれば、
馬は次第に「前に進めば楽になる」ことを覚え
弱いプレッシャーだけでも前に進んでいこうとするようになります。
すごく重たかった馬が、上手な人が乗ったとたんに軽やかに動くこともありますが
それは「この人なら動いたほうが楽だ」と馬が判断し
前に進んでいこうとする気持ち=前進気勢が生まれたからです。
まとめ
前進気勢=馬のやる気
一番簡単にまとめると、前進気勢とは馬のやる気(=進む気持ち)のこと。
「この馬は前進気勢がないよ」と言われたら
何かコツを掴んだり頑張らないと走らない、やる気のない馬ということだし
「この馬は前進気勢があるよ」と言われたら
ちょっとの指示ですぐに前に出ていく、やる気のある馬というニュアンスで捉えてもらえばOKです。
人間も、高圧的な指示だけではやる気は生まれませんよね。
馬も同様で「前進気勢を出す=強い脚を入れる」だけではないことを覚えておいてもらえたらと思います。
また他の記事で前進気勢の生み出し方にも触れていこうと思うので、
ぜひぜひ楽しみにしていてください。
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