馬房で安全に無口を着けるには【実践編】

どうも、馬ーテンダーです。

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馬房に入るとき、出すときって意外と危険があったりします。

馬房での安全な立ち振る舞いや、距離感
無口頭絡の着け方など
実際にやりながら解説していきます。


馬房内で無口を着けるときの基本の流れ

①馬を入口の方に連れていく

馬の首に引手をかけ、馬房入口の方へ移動させます。
そして入口側に馬の顔がある状態を作りましょう

こうすることで下記の面から安全を確保出来ます。

・万一暴れたりしても、すぐに馬房の外へ逃げ出せる
・作業するスペースを確保できる
・馬のテリトリーから移動させて主導権が人にあることを意識させる

 

②無口は頭を下げた状態で着ける

馬がテンパったときは頭を上げますが
逆に頭が上がったことによってテンパってしまう場合もあります。

頭を下げて、馬がリラックスしているときの体勢で無口頭絡をつけましょう

馬との体格差があり、上記画像のように頭を下げることができないときは
下から履かせるように無口を持ち上げるのでもOKです。

 

馬が真横を向いている場合

馬房に人間が入ってきたのに、それを無視して真横を向いている場合は
2つの対策が考えられます。

・お尻を押すなど、馬がまわるようにプレッシャーをかける方法
・声かけなどで、人間が入ってきたことを認識させて人間の方を向かせる方法

どちらを使うかは状況次第で異なります。
スペースが狭いところでは後者の方が危険性を抑えやすいのですが、
相手にしている馬の性質によっても変わってくるからです。


すぐ後ろに蹴る、噛む、基本的におとなしい、神経質……等々
どんな馬を相手にしているかを知っておくのは非常に大切なこと。
知らない場合はプロに任せるか、見てもらいながら作業するようにしてください。

 

作業中の注意点

引手は、無口を着け終えるまで外さない

入り口側に連れてくるときに首に着けた引手は、作業中そのままにしておきましょう。

馬が万一逃げようとしたときや
蹴られるリスクが高い立ち位置に移動しようとしたときに
引手を持って捕まえることができます。

 

馬の顔を自分の方に向けておく

馬が急に動いたときや、後肢で蹴ろうとしてきたとき
馬の真横に立って作業すると
お尻で挟まれたり、後肢のリーチ範囲に入るなどして危険です。

常に馬の顔を自分の方に向けていれば
馬体の構造上、挟まれたり蹴られたりできないので
自分の安全を確保できます。

 

捕まえるなら完遂する

馬の顔を自分の方に向けようと捕まえたのに、反対方向にまわり続けて逃げてしまった。
このような「成功体験」を馬に与えてしまうと悪い癖がついていきます。

人の安全を確保できていることが前提ですが
捕まえると決めたなら、馬を逃がさないように完遂しましょう。



安全確保の意識を忘れない

ここまで基本的な流れとポイントを伝えてきましたが、
何をするにも安全を確保していることが大前提です。

第一に、自分がケガしないこと
第二に、馬をケガさせないこと
第三に、馬に悪い癖をつけないこと

安全を確保するための方法は、今回紹介したもの以外にもたくさんあります。

自分がどんな対応・対策ができるかの引き出しを増やし
馬体の構造・性質への理解を深め
よりリスクが少ない行動、距離感、立ち位置等を判断できるようになっていってください。

  

【YouTube紹介】

どんな動きで流れを作っていくのか、動画ではぐっと理解が深まります。
ぜひこちらの動画もご覧ください。

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