ピボットターン、前進気勢の使い方【補足】
どうも、馬ーテンダーです。
馬具の手入れについて呟いたTwitterはこちら
以前『ピボットターンとは【用語を解説!】』という記事を出しましたが
最も重要な部分をお伝えし忘れていました!
上記の記事と併せて確認してください。
Table of Contents
ピボットターンとは【復習】
ピボットターンとは後肢旋回のこと。
後肢の左右どちらかを軸にして、コンパスのように円を描く動きです。
馬の前進気勢を横に逃がして動かすので
手綱はあくまでも補助で誘導する程度、基本的には脚で回していきます。
後肢を軸に円を描くように動くということは
前肢が進行方向=横方向に交差しながら回っていくわけですが
どのように交差するのが良いのかを、今回詳しく解説します。
クロスオーバー、クロスバックとは
進行方向に向かって
遠い方の肢が、近い方の肢の前を通って交差することを「クロスオーバー」
遠い方の肢が、近い方の肢の後ろを通って交差することを「クロスバック」といいます。
クロスバック:近い方の肢の後ろを通って交差する
違いは前進気勢の有無で
クロスオーバーは前に行こうとしたら壁があったから仕方なく横にズレた状態、
クロスバックは前に行きたくないな……と下がって横にズレている状態です。
前肢はクロスオーバーさせる
ピボットターンは前進気勢を横方向に変換する動きなので
クロスオーバーが馬術競技的な観点から見て正しい交差の仕方と言えます。
脚中心で回していくか、馬の前進気勢をめっちゃめちゃ作ってから動かしましょう。
クロスバックになってしまう理由は
単純に前進気勢がなくなるものを使っているからで、
手綱(=ブレーキ)先行で横に動かそうとしていることが殆どです。
まずは正解を体感しよう
自分がクロスオーバーさせられているかの判断は結構難しく
環境的に可能であれば、まず正しい動きを体感させてもらうのがおススメです。
サイドパス=真横に動く馬とか、
手綱で少し誘導しただけで「ピボットターンですね!」って反応する馬に乗せてもらうと
クロスオーバーの感覚を直接体感することができます。
「正解」を知らないまま「正解」を目指すのは困難ですよね。
最初に正しい動きを体感できれば、失敗したときの感覚も掴みやすくなります。
状態判断の目安
自分自身で馬の動きを感じ取っていく場合の参考に、
僕の主観的な感覚をシェアすると下記のようになります。
・クロスオーバーできていれば、視界だけがすーっと横に回転する
・クロスバックしてると、回ってはいても地面が後にズレて下がってる感じがある
この他、横に行かずに前に行ってしまう場合もありますが
これは単に前進してしまっているだけなので、きちんとブロックをかけるようにしましょう。
ピボットターンをやろうとしたときに
自分の状態、今起きている現象がどれに当てはまるのか意識して
「クロスオーバーで回転する」ために「前進気勢を作って」「下げない」
この3つのポイントを抑えていってください!
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