プレッシャーは強さよりもタイミング
どうも、馬ーテンダーです。
駈歩を出したいのに出せないときについて呟いたTwitterはこちら
馬を動かすときにプレッシャーをかけていきますが
ではプレッシャーとは馬にとって何か、と聞かれたときに即答できますか?
ここが腑に落ちると、馬をもっとスムーズに動かせるようになりますよ!
Table of Contents
プレッシャーとは
脚も、ゼッコも、鞭も、かかとや重心を下げることも、手綱を引くことも
馬に要求するものは全てプレッシャーです。
馬に乗り始めたばかりの頃など「自分がこの馬を動かす自信がない……」と感じていると
ついついプレッシャーの強度を上げたくなってしまうのですが
実は、強さよりも「いつ使うか」のタイミングの方が重要だったりします。
強さは案外必要ない
馬の扱いが上手な人が乗っているところを見ていると
ほぼ何もしていないように見えるのに、馬が走ったり曲がったりしていますよね。
上手い人はプレッシャーをかけるタイミングを熟知しているからこそ
極力弱いプレッシャーでも意図通りに馬を動かせますし
馬の状態を見て、今どのくらいの強さが必要なのかを即座に見極められるので
強度を上げていくときも過剰になりません。
プレッシャーをかけるタイミングとは
馬も含め動物は、頭で考えたことが身体の動きとして現れるまでにタイムラグがあります。
そして馬がどの段階にいるかによって
人間側がかけていくプレッシャーの強さも変わります。
馬が頭で考え始めたタイミングに近ければ近いほど、要求するための強度は弱くて済みます。
具体例:速歩から常歩に落ちる場合
例えば、速歩から常歩に落ちるとき。馬の中の動きはこんな様子になっています。
Step1:速歩めんどくさいな、疲れたな……
Step2:常歩にしたいな…………
Step3:もう速歩なんかやーめた!!!!(常歩に落ちる)
Step1のタイミングでは耳が動くくらいの、ちょっとした仕草しか出てきません。
ここで気付くことが出来れば、ゼッコくらいの本当に軽いプレッシャーだけで対応出来ます。
Step2まで進むと速歩のスピードが落ちてきたりするので、人間側も気付きやすくなります。
Step1よりも「常歩にしたい」という馬の意思が動きとして現れてきているので
人間側がかけていくプレッシャーも、Step1のときよりも強度が必要になってきます。
Step3、実際に常歩まで落としてしまったら
馬が「常歩にしたい」と思い始めてから時間も長く経過しているぶん
鞭などの強いプレッシャーをかけなければ速歩には戻りません。
まとめ
馬の邪念はすぐに払う
プレッシャーとは馬とって人間側の要求です。
指示と違うことをしたい……という邪念が馬に湧いてきたタイミングで即対応すると、
とても小さなプレッシャーで馬は指示通りの動きに集中してくれます。
馬の邪念がむくむく育つ時間を与えてしまうと
時間が長く経つほどに、プレッシャーの強度を上げる必要が出てきます。
馬の邪念が湧いてきたタイミングを見極めるためには
どうしても経験値が必要になっては来ますが
調馬索(ちょうばさく)を使って、落ち着いて馬を観察してみることもおススメです。
【YouTube紹介】
プレッシャーのかけ方・強度の選び方は言葉のキャッチボールと一緒!
こちらの動画では体感的に「プレッシャーとは何か」を掴んでもらえます。ぜひご覧ください。
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