馬ーテンダーの手綱の秘策【前編】

どうも、馬ーテンダーです。

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手綱、なんとなくで握っていませんか?
止めようとしたら馬に負けたり、手綱が滑ってしまったりする方にはぜひ知ってほしい
操作しやすい手綱の握り方/持ち方について解説します。


手綱の握り方

手綱の握り方は大きく2つのやり方があります。
・4本全部手綱の上にかぶせて握る方法
・3本だけかぶせて小指は手綱の下に置いておく方法
これから解説する操作は、どちらの握り方でも共通して使えます。


手綱操作するときに考えること

ハミが当たっているか否か

手綱操作で重要なのはハミへの当たり具合です。
手綱をどれだけ緩めても、ハミが当たっていればプレッシャーになります。
逆にどれだけ張っているように見えても、ハミに当たっていなければリリースです。

 

手綱の張り加減は経験値による

乗馬を始めてすぐの人、速歩や駈歩の練習を始めてまだ慣れない人は
どうしても手が上がりやすくなりますよね。
そこで多少手が動いてもハミを刺激しないように「手綱を長めに持って」と言われると思います。
余裕があるぶん、ハミを当てたいときは腕も使ってしっかり引かないといけません。

一方、手綱を張った状態で静かに乗れる人は
腕を大きく動かさなくても、握るだけ/手首を返すだけでハミを当てることができます。
動きが小さくなるぶん、外からは何もしていないように見えるかもしれませんが
「ハミの当たり具合」で考えれば十分プレッシャーになるのです。

 

【秘策】手綱が滑らず負けない止め方

実際に僕がどんな持ち方をしているのかというと、こちら(下図)。
馬に反抗がない時は、指3本はフリーな状態にして持っています。

この持ち方であれば、馬にプレッシャーをかけたいときに
フリーにしていた指を握って手首を返すだけでハミを当てることができます。

しかも単に乗り手の方に手綱を引くだけだと、ズルズル滑りやすくなりますが
手首を返すと、てこの原理でグッと止まるので滑ることもありません。

元々の手綱の張り具合によって
手首を返すだけでいいのか
ある程度腕でも引いた先で返すのかは変わりますが、ぜひ覚えておいてください。



まとめ

手綱はハミの当たりを意識する

手綱を操作する本来の目的は、ハミを当てる/当てないのコントロールです。
まずはハミの当たりを意識しましょう。
大きく手綱を緩めていてもハミが当たっていればプレッシャーだし
手綱が張っていてもハミが当たっていなければリリースです。

ハミの当たりを意識すると
手綱の持ち方次第で、手の動かし方も変わることが分かります。
無駄に大きな動きで頑張る必要がなくなれば
人にも馬にも楽なコミュニケーションを取っていけますよね。

次回の記事では手綱の緩め方について解説しますので
ぜひそちらも楽しみにしていてください。

  

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ぜひこちらの動画もご覧ください。

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  1. 馬ーテンダーの手綱の秘策【後編】 | 乗馬とは心理学

    2022年1月1日 at 6:05 PM

    […] 実は奥深い手綱の握り方。握り方/持ち方について解説した『馬-テンダーの手綱の秘策【前編】』に続き今回は握った後に離す動作について解説します! […]

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