歩様を変えずにスピードを落とす方法

どうも、馬ーテンダーです。

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スピードを落としたいだけなのに、歩様も一緒に落ちてしまう。
それは手綱を引っ張っているだけなのが原因かもしれません。

スピードを落とすとはどういうことか
馬にどんなプレッシャーとリリースを与えていけばいいのか
具体的に解説していきます。


「スピードを落とす」とは

引っ張るだけでは歩様も落ちる

速歩や駈歩をしていてスピードを落としたいとき
手綱を引っ張り続けるだけでは、スピードと一緒に歩様も落ちがち。
「ブレーキをかけられた」と馬が判断するからです。

歩様は保ちながら速さだけを落とすためには
プレッシャーとリリースを適切なタイミングで使って、
馬に正しく要求を伝える必要があります。

 

歩度を落とす

スピードが出るとき、馬の歩度(ほど)=歩幅の程度は大きくなっています。
同じリズム・歩様で動いていても
ストライドが広くなれば「速く」なりますよね。

つまりストライドを狭めればスピードを落とせるということ。

馬の肢が伸びようとしているところに一歩一歩壁を作り
歩度を小さくするイメージでハミにプレッシャーをかけていく

思っているより簡単にスピードを落とすことができます。

 

壁を作るタイミング

手綱をずっと引っ張り続けてしまうと一歩一歩に壁が作れないので
歩様のリズムに合わせてプレッシャーとリリースを繰り返しましょう。

例えば速歩で、タッタッタッタッタ・・・ と進んでいる場合なら
「タッ」に合わせて①②を繰り返します。
①ハミで壁を作って歩幅を小さくさせる
②歩幅を小さくしてくれたから壁を無くしてリリースする

これを繰り返すと
馬がハミの壁にぶつからないようにと次第にストライドを狭め
スピードだけが落ちていく状態にできます。

 

駈歩での注意点

駈歩はすぐに速歩に落ちてしまうので
アクセルとブレーキのバランスにおける注意点があります。

例えばハミの壁として「ブレーキ10」の作用を馬に与えるとき
速歩であれば ブレーキ10:アクセル0 でいいのですが
駈歩の場合は ブレーキ30:アクセル20 のようにアクセル要素が必要です。

広い歩幅をいかに狭めるかを意識しつつ
手綱と脚のバランスを考えてリズムよく使っていく……

なかなか難しいですが、
駈歩のスピードをコントロールする段階の人であれば出来るはず。
まだ駈歩で座れない、手足をバラバラに動かすのが難しいという人は
焦らずそちらの練習から進めていってください。



まとめ

広いストライドを狭める

歩様を変えずにスピードを落とすためには
馬の一歩一歩の歩幅を狭めていくイメージが大切です。

力加減は、馬の状態やどのくらいスピードを落としたいか等で変わりますが
「一歩を小さくする」意識でプレッシャーとリリースを適切に使っていきましょう。

リリースの意識はとても重要なので、改めて解説する予定です。
そちらもぜひ参考にしてください。

 

【YouTube紹介】

動画では更に細かく解説しているので、よりイメージが掴みやすいと思います。
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