速歩発進が出来ない理由と対処法
どうも、馬ーテンダーです。
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速歩発進が上手くいかない。
出そうとしても中々走ってくれない。
グネグネする馬、柵に脚をぶつけに来る馬……色々いますが
具体的にどう対処すればいいのかを、解説します。
Table of Contents
走らせようとすると馬が反抗する
何故走らないのか
常歩から速歩にしたいのに、グネグネして反抗してくる馬がいます。
それは、前進気勢で前に向かうべきエネルギーが分散している状態です。
乗り手がプレッシャーをかけて50のエネルギーで前に走らせようとしても
馬側がそのエネルギーを右に20、左に20、前には10という具合に分散させてしまったら
前に向かっていく力が足りないので、走り出しようがありません。
対処法①:分散しないようにする
エネルギーの分散は、余計なところに蓋をすることで整えられます。
グネグネする馬は大抵の場合、顔は正面を向いているものの体だけが左右にズレていますよね。
このズレは、先ほどの例で右20、左20と漏れていた力によるものです。
だから手綱で「壁」を作って馬が横にズレられないようにすると、力を全部前に向けることができます。
具体的な手法としてはちょっと難しいのですが
ハミは当たってるけどプレッシャーはかかっていない、いわゆる「ゼロ地点」で手綱をピンピンに張って
左右にズレている馬体を中心線上に押し戻す「壁」を作ってみてください。
手綱を自分の方に引くと、ハミも一緒に引いてしまうので
馬の首の真ん中ラインに向かって持ち上げるイメージで動かすのがポイントです。
また、持ち上げた拳が中心ラインを越えないように注意しましょう。
どうしても難しければ、頭絡を補助付きのものに変えるのも選択肢としてアリです。
対処法②:分散してなお進むくらいの前進気勢を作る
横にエネルギーが漏れ出ててしまっても関係ない!というくらい
鞭などで大きな前進気勢を作っていくアプローチもできます。
馬がグネグネして蹄跡から外れたときに、まず蹄跡に戻そうとしてしていませんか?
しかしそこで脚が止まるということは
馬にしてみれば「もう走らなくていい」という合図に他なりません。
むしろ蹄跡から内側に入って左右に十分な空間を確保し、強い前進気勢でまずは走らせましょう!
蹄跡に戻るのは、馬を走らせてからでOKです。
馬に負けずに主導権を取っていってください。
まとめ
走り出すのに十分なエネルギーを与える
速歩発進が上手くいかない、なかなか走ってくれないのは
前に向かって走ってくのに必要なエネルギーが足りていないことが原因です。
必要なエネルギーを与えているのに、馬が左右に動いて分散してしまうなら
①分散をふせぐ
②分散しても関係ないくらいエネルギーを送る
このどちらかが対処法になります。
「内側に入れば楽できる」「グネグネしたら諦める」と覚えさせずに、
「言われたとおりに動いた方が楽だ!」と馬に思わせる態度で臨んでいきましょう!
ちなみに僕の経験上、グネグネするのは牝馬が多いと感じています。
みなさんの経験だとどうなんだろう……よかったらコメントで教えてください。
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