収縮の力加減はどのくらい?
どうも、馬ーテンダーです。
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収縮自体について解説した『収縮/屈撓はこれでバッチリ!』
収縮の前提になるハミ受けを解説した『ハミ受けって何?【用語を解説!】』
これらの記事に続き、今回は収縮の力加減について。
実は力の絶対値よりも気にすべきポイントがあります。
Table of Contents
収縮に力は不要!
馬場馬術で収縮している馬を見ると、グーッと首を曲げて頭を下げているので
人間側が強い力で引っ張って抑えているようなイメージを持つ方が多いのですが
実は、引っ張る必要は全くありません。
アクセルのエネルギー(=脚)とブレーキのエネルギー(=ハミ)の
バランスを取って馬を丸めるイメージなので
力の大きさよりも、馬のエネルギー量をコントロールすることが大事です。
だから上手い人が状態の整った馬に乗った場合
手綱を指一本にかけ、ハミのテンションがかかるくらいまでスーッと持ち上げて
軽ーく触れるくらいの脚をいれるだけでも、収縮はできます。
力を使わない収縮への過程
繰り返しになりますが、究極的には力を全く使わなくても収縮はできます。
ただし乗り手のスキルはもちろん
馬のハミ受けや、脚への俊敏性などの状態が整っていることも必要です。
最初から小さい力でやろうとするのではなく
まずは馬のエネルギー量をコントロールしてバランスを保てるようになりましょう。
自分の手や脚が生み出せるエネルギー量が1~100まであるとして
今使っているのはどれくらいの量か、
下記の例を参考に考えてみてください。
ケース①スピードが落ちてしまう
最初バランス取れてないときは、だいたい手に力が入ります。
すると 50のブレーキ:30のアクセル のようなバランスになりスピードが落ちてしまいます。
理想としては、スピードは収縮前と変わらずに
収縮した状態だけプラスしたいので
アクセルの脚の力を20プラスしてバランスを取っていきましょう。
ケース②どんどん速くなってしまう
口が堅い馬、ハミ受けしていない馬は
そのぶんハミに「負債」を持っている状態だと考えられます。
乗り手の手と脚の力自体が 30のブレーキ:30のアクセル でバランスが取れていても
ハミ受けしてないぶん-30のハミ負債があるとすれば
全体では ±0のブレーキ:30のアクセル になり、結果スピードアップしてしまいます。
「ハミ負債」を考慮した力加減が必要
この場合はハミ負債のぶん手の力が余計に必要で
乗り手の力のバランスを 60のブレーキ:30のアクセル とすることで
全体のバランスが取れるようになります。
まとめ
まずは全体のバランスを保つ
この記事の冒頭で収縮に力は不要、という話をしましたが
まずは全体のエネルギー量をコントロールできるようになりましょう。
そして経験値が少ないうちは
使う力が大きいところで調整した方が感覚がわかりやすいので
エネルギー量の偏りがあるときは大きい(強い)方に合わせてください。
最初の力のバランスは 50:50 や 100:100 でもOK!
バランスを取ったり、馬との意思疎通ができるようになってから
手と脚の力を徐々に弱めていけばいいのです。
バランスを保つ方法を会得すると一気に上達していくので
焦らず丁寧に
自分の手が、脚が、生み出しているエネルギー量を意識してみましょう。
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