その腹帯、締めすぎかも?【チェック方法を解説】

どうも、馬ーテンダーです。

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鞍付けは馬に乗るときに欠かせない作業ですが、
実は必要以上にキツく腹帯を締めているケースがままあります。

なぜ締めすぎてしまうのか?
どのように腹帯のチェックをすればいいのか?

詳しく解説していきます。
 


腹帯を締めすぎてしまう理由

腹帯が締まっているかを確認するときに、
腹帯と馬のお腹の間に手を差し込む人は多いと思います。
この時にお腹のどこで手を差し込むかがポイントです。
 

実は、馬のお腹を断面から見ると半円にはなっていません。

※黒の網掛け部分が馬のお腹、赤線部分が腹帯

図の中の黄色く囲った部分はお腹が少しくぼんでいるので
馬体の構造上、適切に腹帯が締まっていても隙間ができてしまうのです。
※もちろん馬によってお腹の形に個体差はあります。
 

確認するときにこの隙間に手を入れてしまうと
「まだ締め足りない」と捉えて、過剰に締めてしまいます。

また1度で作業を済ませるために、限界まで締めあげてしまうケースもあります。
 

腹帯の正しいチェック方法


・腹帯と馬の間に手を差し込む場合

腹帯と馬の間に手を差し込むときは、お腹の一番下の部分で確認してください。
ここがしっかり締まっていれば、適正に締まっていると考えて構いません。
 

先程の黄色く囲った部分に隙間があるからと言って、隙間が無くなるまで締めあげていくと
馬は必要以上に苦しい思いをすることになり
それが繰り返されると、腹帯を締めること自体を嫌がるようになっていきます。


・鞍をゆすって確認する場合

鞍をゆすって確認する場合は、鞍の動きと馬の皮の動きをよく見るようにします。


馬の皮膚と鞍が一緒に動くなら、密着しているのでOK!
馬の皮膚と鞍が擦れて動くなら、密着していないのでNG!


鞍が動いたからもっと締めよう!ではなく
今、鞍がどのように乗っている状態なのかをチェックしてみてください。


・腹帯は2度締め、3度締めが基本

ブリティッシュでも、ウエスタンでも、鞍は馬の身体に馴染んでいくように作られています。
 

そのため鞍が馴染む前にギュッと締めても、人が乗って馴染めば腹帯は緩くなります。
腹帯が緩いまま騎乗していたら、危ないですよね。
 

だからといって、緩む分を見越して馴染む前に120%くらいの締め具合にしてしまうと
馴染んだときは100%の締め具合になるかもしれませんが
馬には苦しくて不快な状態を強いることになるので、いい状態とは言えません。

 

どんな鞍を使うにせよ、腹帯を1度で締めようとしないことがポイントです。

繋ぎ場で1度締め、
乗る前にもう1度締め、
できるなら乗ったところでもう1度締め……

馬と鞍との馴染み具合も見極めながら、少しずつ締めていくようにしましょう!


結論

手を入れるのはお腹の下!馬と鞍との馴染み具合を見る

腹帯の締め具合をチェックするときは、馬の体と腹帯・鞍の馴染み具合を見ていきます。

馬のお腹の形的に少し隙間があったとしても、
お腹の下のところでしっかり締まっていたらOKです。

鞍が多少動いたとしても、
鞍と馬の皮膚が密着していれば大丈夫です。

 
鞍を乗せてから時間の経過、荷重の変化によって馴染み具合も変わっていくので、
一気に1回で締めあげようとするのではなく
2度3度にわけて、徐々に100%の締め具合に仕上げていくイメージでやってみてください!



【YouTube紹介】

鞍をゆすって確認する場合の密着イメージは、動画を見てもらうと捉えやすいと思います。
ぜひこちらの動画もご覧ください。

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