停止の指示と反応スピードの関係性

どうも、馬ーテンダーです。

騎乗「以外」での馬との関わり方について呟いたTwitterはこちら

 

馬に停止の指示を出してから反応があるまで
どのくらいのスピード感ですか?
安全面から考えて一番大事な「停止」と反応速度について解説します。


指示への反応スピードはとても大事

馬に乗ったことがある人なら、必ず一度は停止をさせたことがありますよね。
停止の指示をしてから実際に止まるまで、どのくらいのスピード感だったでしょうか。

すぐに止まった
2歩3歩歩いてから止まった
10歩以上ズルズル進み続けてしまった、という場合もあるかもしれません。

すぐに止まるのが理想であることは分かると思いますが
指示への反応が遅いことの何が悪いのか、考えてみましょう。

 

反応が遅い=指示無視学習中

指示への反応スピードが遅くズルズル前進していく時間は
馬が「止まりたくなかったら人からの停止命令は無視してOK!」と教わっている時間です。
ズルズル行く時間が長いほど、馬は「止まらなくていいんだ」と学びます

「止まらなくていい」と学んだ馬は、どんどん勝手に走りやすくなります。
気分で前へ前へ走っていって止められない馬なんて、乗り手としては危険ですよね。
しかもハミへの反抗がある馬は、脚などでの指示にも反抗しやすくなります。

だから停止の指示を出してから実際に止まるまでの時間は極力短くしたいのです。

 

反抗までのラグで対処する

どんなことであれ
馬が頭で何かを考えた瞬間と、実際の行動に現れるまでにはタイムラグがあります
だから「指示を無視したい」と思ってから、実際に反抗するまでにもラグがあります。

大きく反抗の行動が現れてからどうにかしようとするよりも
まだ「無視したい」と思っているだけで
まだ大きな反抗として行動には現れていない、そのラグの間に対処した方がいいです。

 

「止まれ」の指示を出すときも最初は弱く出しますが
弱く出して止まらないなら、グッとハミの当たりの強さを一気に上げてしまってもいいと思います。

ハミに対して反抗が少ない=他に対しても反抗が少ないということなので
一瞬で止める気持ちで止めていった方が、その後の発進指示などもスムーズに行きますし
「止めたいときに止められる」という安心感にも繋がります。



まとめ

いかに素早く止めるかに集中する

停止の指示を出してから馬が実際に止まるまでのスピード感はとても大切です。
いかに短い時間、少ない歩数で止められるかを意識してください。

止まるのに5歩かかった馬が、次に5歩以内で止まることはあまりありません。
だから「最初は5歩かかったけど次は3歩で止められた」なら着実に進歩しています。
そうやって馬との会話を楽しみつつ、少しずつ改善していきましょう。

 

「停止させるときの姿勢は?」「馬の力が強くて手綱が抜けてしまう」など
具体的な対処方法については過去に解説した動画があります
【YouTube紹介】のところに記載したので、そちらも併せて参考にしてください!

 

【YouTube紹介】

一歩進むごとに地獄へ向かう?!感覚的に腑に落とせる動画解説もご覧ください。

具体的な対処法については下記を参考にしてみてください。

・どうすればピタッと停まれるのか解説
https://youtu.be/9HvvDC1-Yt0
・止まらない馬の止め方を骨格から考える
https://youtu.be/MYxVuXbfHg8
・馬ーテンダーの秘策【前編】・手綱の握り方
https://youtu.be/VPpHZepIYe8


様々な状況別に細かく解説した動画を毎日更新しています。
チャンネル登録と高評価お願いします!

個別に症状を相談したい方はこちらより申込ください。

オンライン相談申込

参考になったらポチッとお願いします!

乗馬・馬術ランキング


【ニヒラボ】
仁平の頭の中と日々の馬の触り方を知れる場所
表には出せない挑戦や日常の乗馬メモなどが読めます。

今日は「新馬の顎の下にヒモを付ける理由」について投稿しました。

直接話してみたい、相談したいという方もニヒラボへ。
乗馬業界では珍しいサービスがいっぱいあります。

気になる方はこちら↓

ニヒラボ

コメント