部班で前の馬との距離を開けるコツ
どうも、馬ーテンダーです。
軽速歩や駈歩で手が上がってしまうと何がいけないのかについて呟いたTwitterはこちら
部班中にどうしても前の馬との距離が詰まってしまう。
そんなときにどうやって距離を開けたらいいのか、解説しました!
Table of Contents
前の馬と距離を開ける理由
よく「前の馬と1馬身(=馬1頭の身体ぶん)開ける」と言いますが、これは安全確保のためです。
1馬身くらいスペース確保ができれば、
仮に前の馬が暴れて蹴ろうとしても届きませんし、
急に止まっても一瞬間ができるので追突を避けられます。
1馬身の目安
騎乗した状態で前の馬を見たときにどこまで見えるかが、一馬身開いてるかの目安になります。
前の馬のお尻しか見えないなら、かなり近い。
前の馬の後肢の球節や蹄が見えてるくらいがだいたい1馬身の距離です。
もちろん馬の大きさによって厳密には変わりますが、
前の馬の足が隠れてしまうくらい近づくと何かあったときの影響が大きくなります。
足が隠れない距離を保つようにしましょう。
部班中に距離が詰まってしまったら
部班では複数の馬がお互いの間隔を保ちながら一斉に速歩や駈歩を行います。
キレイな部班はそれぞれの馬間が等間隔になっているわけですが
そのなかで自分だけ急にスピードを落とすと、今度は後ろの馬との距離が詰まってしまいますよね。
一気に距離を調整するのが難しい場面では、少しずつ距離を取っていく必要があります。
①馬の歩幅を小さくする
馬の歩度(ほど=歩幅や速さの程度)を縮め、一歩ずつ馬の歩幅を小さくすれば
移動距離が短くなるので次第にゆっくりになります。
馬の勢い自体は落ちないように、
上手にハミへのプレッシャーとリリースを繰り返していきましょう。
②前の馬より外回りする
サークルでも蹄跡沿いでも、馬はちょっと内側を通っていこうとします。
隅角をキッチリ通らせて、前の馬よりも外回りするイメージで進みましょう。
物理的に距離が長くなるぶん距離を開けることができます。
③巻乗りも気持ち大回りする
②と同様の考え方で、巻乗りをするときも前の馬よりも気持ち外側を回っていきましょう。
個人的には巻乗りの前半(巻き始め)で外に膨らむよりも
後半で膨らんだ方がやりやすいんじゃないかと感じていますが、これは人によるかもしれません。
巻き終わりの方がやりやすいと考える理由としては
・外側に膨らんだ後に列に戻るタイミングを掴みやすい
・後半は馬がショートカットしやすいので差を作りやすい からです。
少しのショートカットが積み重なって、前の馬との距離が詰まっているケースも多いです。
近いかも?と感じたら、こそっとちょこっと物理的距離を伸ばしていきましょう。
まとめ
小まめな操作を積み重ねよう
騎乗中に何か「対応しないといけないな」と気付くと一気に修正したくなりますが
何もかもを劇的に変えようとする必要はありません。
特に部班で動いているときは他の人への迷惑にも繋がってしまいます。
「近づきつつある」状態を早めに察知して、小まめな操作で距離を開けていきましょう。
そもそも一気に間を詰めたくなるほど近づかない。
前の馬の足が見えなくなったら、即ちょこっと開ける。
こういった小さなことの積み重ねが大事です。
ぜひ次回の騎乗の際に試してみてください。
【YouTube紹介】
①の馬の歩幅を小さくするイメージを掴むには動画での確認をおススメします。
ぜひこちらの動画もご覧ください。
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