1鞍の時間配分
どうも、馬ーテンダー仁平です。
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さて、今日は
馬の集中力について!
馬って、集中力が15分しか保たないと言われています。
なので、
その15分を如何に効率よく使うか
というお話を
僕自身の騎乗スタイルに合わせてお伝えします。
まず、
大体の場合の1鞍は30〜40分
今回は1鞍を30分と仮定
そのうち、最初の5〜10分はウォームアップに使うと思います。
ウォームアップ時にベンディングやストレッチは済ませます。
(ベンディングについて知りたい方は 最初の準備運動 「ベンディング」 をご覧ください)
そこから速歩へと入る。
速歩も、僕の場合ですが
まずハミ受けの確認から(※収縮/屈撓ではない)
それをしつつ、更にハードなベンディング
この時点でおおよそ15分は経過しています。
ここまでがウォームアップ
ここからが本番です。
大体の場合、ここで 速歩✖️収縮 を始めます。
そこで馬がハミに対して抵抗を示せばフレクションや、時には常歩でのベンディングに戻ります。
何事も基礎基本が大事。
困ったら基礎に戻る。
そのまま収縮させながら伸長速歩開始。
伸長速歩✖️収縮
これは人にとっても馬にとってもめちゃくちゃ大変な動きです。
冬でもこれをやった時だけは、今でも汗をかきます。
これで足をしっかり動かし、更にハミへの抵抗をなくし、馬の前進気勢をしっかり確保する。
その流れのまま、馬のヒップのコントロールへと入ります。
スピードも収縮も変わらないまま、ヒップだけを内側に入れさせて更に速歩継続
この時点で馬は「苦しいっ!駈歩させてくれ!!」って反応を示しますが、そこはそのまま速歩を続けます。
馬が駈歩させてくれって反応を示すような速歩。
速歩が大事と繰り返し言っている理由は、こういうところにも見え隠れしていますね。
(これ、秘奥義みたいなもので、やってる方はあまり多くないらしいです(あくまでも噂)。
駈歩をしっかり走らない馬や、テンション高めの馬、張ってるエネルギッシュな馬など、色んな馬へのアプローチとして僕はよく使います)
で、ある程度の左右へのヒップコントロールが済んだら
そこでようやく駈歩へ
この時点で大体20分前後は経過していると思います。
駈歩を始めたとしても、ただただ走らせるわけではなく
駈歩の出だしのチェックや、ハミを当てなくても(ブレーキを都度かけなくても)ゆっくり一定のスピードでしっかりとした3拍子の駈歩を維持するように練習。
それが5分弱くらい
もちろん左右両手前やります
で、状態が良くなればクールダウンへ。
これで大体30分くらいだと思います。
実質、馬に集中力を求めているのは10〜15分くらい。
その間に、ハードワークや色んなこと、新しいことをやらせます。
ただ、15分間みっちりやるのかと言われてばそうではなく
一つ一つの合間に休憩を挟んでいます
要はリリースポイントですね
これがないと15分すら持ちません。
というより、何も新しいことは覚えられません。
詰め込みすぎも良くなく、程々にやるのが一番ですね!
乗馬の技術上達も
馬のレベルアップも
日進月歩
コツコツ頑張りましょう(^^)
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