停止時のベストな上体の形とは【停止のポイント①】
どうも、馬ーテンダーです。
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馬を確実に停止させるためには3つのポイントと裏技がある、という話を
前回の記事『確実に停止させるポイントは3つ【概要+裏技】』でお伝えしました。
今回は1つ目のポイントの「体を起こす」ことについて
詳しく解説していきます!
Table of Contents
腕で止めようとすると前傾する理由
馬を止められない人は上体が前傾してしまう。
それは腕で止めようとしているからだ、という話を前回しました。
肩から先の腕の力で手綱を引いて止めようとしている人、
特に元々背中が丸まって騎乗している人は、
それ以上引けなくなってしまったときに、自分に引き付けようと力を入れているぶん
逆に馬の方に自分が寄せられてしまいます。
これが前傾してしまう理由です。
そうならないためにも、真っすぐの基本の騎乗姿勢よりも後傾する感覚を持って
体幹をはじめ体全体を使ってブレーキの合図を伝えていきましょう。
後傾すれば手綱を引かなくても止まる?!
後傾する姿勢を作れれば、手綱を意識的に引かなくても自然と軽く引かれていきます。
下の図のように、腕だけで手綱を引いた時と
基本姿勢のままゆるく後傾した時とでは、拳の移動距離は変わりません。
つまり意識的に手綱を引かなかったとしても
後傾する姿勢と、軽く引かれた手綱で
馬に対してはブレーキの指示が伝わっていくわけです。
腕だけの筋肉で馬と勝負して、もうそれ以上引けない状態と
体全部の筋肉で馬と勝負して、腕を引けば更に手綱も引けてしまう状態と
どちらが馬を停止させられるかは明白ですね。
上体を起こす時のポイント
・後傾の起点は坐骨
上体を起こすときは、坐骨を起点にしてください。
鞍と接地している根元の部分=坐骨から、後傾する方向に少し倒すイメージです。
腰を起点にして、坐骨を立てたまま一生懸命腰から上を反らせると
腰と背中を痛めやすくなります。
・後橋についてもOK
理想の騎乗姿勢として「後橋(こうきょう=鞍の後ろの部分)につかない」と教わる人も多いと思います。
しかし、それはあくまでも通常の騎乗中の姿勢の話。
手綱も姿勢も「基本の形」はありますが、状況によって全て変わっていきます。
最初っから後橋について座ってるのは問題ですが、
止めるという状況に対応するために姿勢を変化させた結果、後橋につくのは気にしなくてOKです。
特に坐骨の感覚がまだ掴み切れていない人は
お尻をペタッと押し付けるような動きになると思いますが、
最初はそれで大丈夫。
後橋につかないことを意識して腰を反らすより、坐骨から倒していくことを意識してください。
まとめ
坐骨を起点に基本姿勢のまま後傾する
腕の筋力全開で戦って馬に負けるよりも
体中の筋肉を使って少ない力で馬に勝っていきたいですよね。
そのためには、坐骨を起点に基本姿勢のまま後ろに少し倒れていくのが重要です。
ぜひ、次の騎乗時に試してみてください!
次回は2つ目のポイント「踵を下げる」について詳しく解説していきます。
どうぞお楽しみに。
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